概要をつかむ(英語のコツ)

英会話Oneの初代パンフレット 英語のこと
英会話Oneの初代パンフレット

1.概要をつかむ

下のyoutubeのリンクはグレタ・サンベルグさんのスピーチです。
2分間くらい。

今日の練習は、英語を聞いた時、全部を判らなくても、
骨子が判る、趣旨がつかめる。という練習です。

彼女の主張に対しては、いろんな意見があると思うのですが、
とりあえず、それは横に置き、
これが見つかった中では比較的簡単なスピーチだったので、
ここから進めます。

まずは、ざっと一回聞いてみてください。

YouTube
作成した動画を友だち、家族、世界中の人たちと共有

 
 

2.周辺情報を最初に集める

英語を聞くとき、事前にその人が何をテーマに、
どんなことをしゃべるのかわかっている場合、
プロの通訳の人でも、周辺情報を集めます。
どういうことに興味を持っていて、
趣味は何で、今回はどんなミーティングで、
何を主題に話すのか。
そういうことは、英語でも、日本語でも、情報を集められます。
初めて英語を聞くとき、そういう文脈を理解していることで、
より判りやすくなることがたくさんあります。

グレタさんは環境問題に対する問題提起をしている人です。
それは、おそらく文脈でわかると思います。
まずは、それを押さえて、スピーチを聞きます。
 
 

3.一番のメッセージは何か?

大抵の場合は、一番のメッセージはスピーチの最後にあります。
この場合は、

“We will never stop fighting for this planet, ourselves and futures and for the futures of our children and grand children”

私たちは戦うのをやめないよ。ということを
彼女は最後に言っています。
意訳すると、一緒に戦おうという意味だと思います。

 
 

4.聞こえた言葉をメモする

以下の言葉が出てきたのが聞こえましたか?

-Sweden
-nothing
-climate
-ecological
-crisis
-decades
-get way
-humanity
-cross road
-path
-wait
-follow

いくつか聞こえていれば十分です。
この言葉の意味は分かりますか?
調べてみてください。
そしてもう一回聞いてみてください。
 
 

5.いくつのパートに分かれているか読み取る

全部を一緒に聴くと判らなくても、
部分だけ聞くと判ることもあります。
このグレタさんのスピーチは大きく、以下六つのパートに別れています。
間に拍手があるので、それを参考に、ざっくりパート分けしましょう。

1.スウェーデンとの比較=問題提起
2.地球が危機を迎えている
3.政治家や権力のある人たちは何もしないで逃れてきた
4.人類は交差点に立っている。どの道を選ぶか決めないといけない。
5.  今日、ここに、皆さんと一緒に集まりました。
6.私たちは戦うのをやめない。

これを踏まえて、もう一回聞いてみてください。
どうですか?だんだんはっきり聞こえてくる部分が出てきませんか?

最後にディテールを補う

ここまできたら、最後は、全文を理解していきましょう。
ここではパートごとに、詳しい説明を付けました。
これを読んでまた聞いてみてください。

1.スウェーデンとの比較=問題提起 どこでも一緒、問題に取り組まれていない。((政治家の)きれいな言葉と約束とは異なって)
2.地球が危機を迎えている(気候、環境)(危機として扱われてこなかった 何十年も無視されてきた)
3.政治家や権力のある人たちは何もしないで逃れてきた(私たちは彼らが逃れないようにする)
4.人類は交差点に立っている。どの道を選ぶか決めないといけない。すべての種がどういう未来を描きたいか決めないといけない。
5. 今日、皆さんと一緒に集まりました。私たちはどの道を選びたいか表明するために。私たちに続く人たちを待っています。
6.私たちは戦うのをやめない。(自分のために、未来のために、子供、孫の未来のために)

こうすると聞こえてくる言葉はもっとたくさんになると思います。
お疲れさまでした。

 
 

6.概要をつかむと全体を理解する

英語を学ぶとき、いちいち全部を理解するかどうかを判断していたら、とてもじゃないけど追いつきません。そういう時は、二つの状態を行き来します。

ひとつは、「大体要旨が判る20%~40%」という状態と「調べて80%言っていることがよくわかる」という状態です。前者は数をこなします。後者は好きなことをじっくりやります。その両方の行き来で、言語を学ぶスピードはかなり効率アップします。

今回は、ブログなので、80%解説を付けましたが、あなたがこれを20%の教材にしたい場合、それはそれで大丈夫です。

いかがでしたか?教室では、これに加え、グレタさんのこの行動をどう思うかとか、あなただったら何をするか、なども、英語で一緒に話します。

より豊かな学びをお届けするために、Oneは日々活動していきます。
次回をお楽しみに。

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました