Kjempe bra 通信 17(ノルウェー便り帰国編)August, 2020

Kjempe bra 通信 (ノルウェー便り)

ハーシュタでお別れ会を開いてもらい、キャンプやハイキングなど最後の時間を友達と過ごし、念願のベルゲン一人旅とオスロのお友達夫婦の家に泊まらせてもらったりと、密な週間を経て、8月上旬無事日本に帰国しました。空港でのコロナ検査は陰性だったため、2週間の健康観察期間を実家で過ごしています。灼熱の太陽、肌に張り付くような湿度。蝉やかえるの鳴き声、野球中継。田んぼから吹いてくる風。バケツをヒックリ返したような夕立。電信柱、自動販売機、生えている木々や空の色もすべてが日本らしい風景に懐かしさとともに愛おしさすら感じます。

 

☀今月のわくわく

・毎日違う服が着られる

ノルウェーには必要最低限の服しか持って行かなかったし、寒くて、いつも山に登れるような動きやすい格好しかしていなかったので、毎日好きなもので身を包めるなんて幸せ。終日ノースリーブと裸足で過ごせるなんて快適。

 

・日本食

炊きたての白いごはん、しそ、みょうが、お豆腐、納豆!と日本の食事は本当に美味しい。何を食べても1年ぶりなので、おいしさもひとしおです。

 

・ほっとする環境

かえるやカナヘビ、蝶々、蜂、その他小さい虫たち…小さい生き物を見つけるとほっとします。なんてことない庭ですが、前をひらひら通り過ぎる虫やぴょこぴょこ小さく跳ねる蛙を見るととても落ち着きます。私はもともとお花が好きで、切り花を家の中に飾っていたのですが、ノルウェーにいる間はあまり飾ることはしていませんでした。(花が高いのと、寒い時期は花が生えないので。)実家に帰り、お花のある生活を再開すると、意識した事はなかったのですが、朝起きて花の水を変えるとゆう行為が自分のリズムを作るのにいい役割を果たしていたのだなと感じます。

 

・バイト

近くの書店で募集されていた2日間の棚卸しのバイトに応募しました。本屋さん好きだし、労働時間も今の自分にちょうどいいなと思ったので。電話してあっさり仕事が決まり、なんだか拍子抜けでした。ノルウェーではあんなに苦労したのに…バイトといえど、こんなに簡単にお給料がもらえる仕事ができるなんてありがたいです。

 

☀今月の発見~ノルウェーの特徴・日本の特徴・私の特徴~

・オンラインのノルウェーと紙の日本

ノルウェーは公共、民間のサービスの登録等、事務的な手続きをネット上で済ませることが多いのですが、日本に帰ってきて、事務的な処理がオンラインで終わらないなと感じました。ネット上のやり取りのみではなく、最終的には書類を提出しなければならず、画像を送った上になぜ同じ書類を郵送しなければならないのか謎でした。日本のハンコ文化や優秀な郵便配達が機能していることも関係しているのかなと思います。

また、ノルウェーで現金をほとんど使わない生活を送っていたため(ノルウェーはスーパーキャッシュレス社会。カード決済、ネットバンキング等ですべての支払が済みます。)、現金が新鮮でした。日本は現金への信頼が高く、日本のキャッシュレス化が進んでいないのは偽札や盗難の心配がそこまでなく、日本が安全な証拠とも言えるのかなと思います。現金や紙の良さとは何なのだろう?と改めて考えさせられます。目に見えるものが安心なのは理解できるし、紙の良さもあります。事務的な手続きに関しては、数字や履歴の管理は機械のほうが得意だし、紙がかさばるのは不快なので、個人的にはすべてオンラインで済んでほしいです。そして早くキャッシュレスな社会になって、現金を持ち歩かずにすむ様になってほしいと個人的には思っています。

 

・細やかな気遣い

些細なことなのですが、日本製品の細やかさにつくづく感心します。実家で食べた納豆…手を汚さずにお醤油がかけられるように蓋が設計されていて、こんな細かいところに気づいてくれるなんてありがとうございます。と作ってくれた人にお礼を言いたいです。そしてラップも同様、ノルウェーで使っていたラップは本当に切りにくく、箱も使っているうちにぐしゃぐしゃになるし、電子レンジ不対応だし、本当に日本のラップは素晴らしい。些細なことですが、毎日のむっとしていた時間をこの日本のラップのおかげで快適に過ごせています。それはとても小さな数秒のことですが、使う度にむっとしていたその時間が毎回いい気分でいられるのは大きな変化です。この感動はそのうち慣れてしまうと思いますが、この2週間、私はラップを切る度に機嫌がよくなるのでした。そしてお寿司についている醤油、わさびなど…小さくデザインされた文字と賞味期限も刻印されていて本当に丁寧に作ってくれてありがとうございます。と低価格でも努力を惜しまない日本製品にいちいち感心してしまいます。

 

・健康的な生活リズム

日本では当たり前のことですが、夜には暗くなり、朝には明るくなる環境のおかげで、意識せずとも、規則正しい生活が送れています。日が登らない極夜と日が沈まない白夜をそれぞれ2ヶ月経験して、日本は生活しやすいなと感じました。

 

・ものがたくさん

ノルウェーにはスーツケース2つで渡航し、ミニマリスト的な生活を送っていたので、1年ぶりに実家の自分の部屋に帰ってきて、ものがたくさんあって驚きました。自分の部屋を見てものが多いと感じた事は今までなかったですが、よくこんなに買ったなと…自分でも驚きです。ノルウェーの日用品、食料品はだいたいいつも同じ顔ぶれで、選択肢に困ることはあまりありません。1年ぶりに地元のスーパーと薬局に行き、商品の多さにびっくりしました。選択肢が多すぎてどれを買ったらいいのか迷うなんて今まではなかったのですが、種類の多さに圧倒されて、何を買おうとしていたのか忘れて目的のものを買わずに帰ってきてしまいました。ノルウェーでのお買い物は値札やバーコードが付いていなかったり、お店の人もそれを把握していなかったり、とゆうことがしばしばありました。一つ一つの製品がきちんと管理され、整然とお行儀よく並べられている商品達、「いらっしゃいませ」を繰り返し丁寧な言葉遣いの同じ見た目の店員さん達、白色のライトの下隅々まで綺麗な店内…行き慣れた薬局なのに観光スポットを回っているような感覚でした。

 

・バラエティ番組

家族はバラエティ番組を見るのですが、私はもともとあまり見ず、帰ってきてより興味が薄れました。すべてがつまらないわけではないのですが、興味のない部分は雑音に聞こえます。

 

☀今月の困った

私にとって外国語のノルウェー語や英語を見たり聞いたりするときは、意識を集中させる必要があります。比して、母国語である日本語の音声や文字は瞬時に理解でき、意識しなくても自動的に頭に入ってきます。そのためネットのトップページのニュースや広告、人々の話し声など、知りたくもないのに勝手に目や耳からどんどん情報が入ってきます。そして、それと同時に人々のいらいらや不安、言葉の裏に隠されていそうな意図も言葉の端々から容易に感じることができ、大忙しです。

 

☀今月のヘルプ

2週間の健康観察期間が終わり、家族以外の人と接する機会が今後多くなっていきます。ただ家にいるだけの2週間でも逆カルチャーショックを感じますが、来月から仕事の練習を始めたり、人と会ったりしていくので、さらなるギャップを経験する機会が多いのではと予想しています。なにか心に停めておいたほうがいいことなどあれば教えてください。

 

☀今月の答え

 

Risaさん、お帰りなさい。無事帰国されてとてもよかったです。帰国カウンセリングも始められて、このブログの他に、私のとの時間も取っていただいています。より、Risaさんらしく在れる人生を一緒に作っていくために、しばしお付き合いください。このブログは、Risaさんの帰国後、今月、来月、再来月、半年後、1年後、2年後、3年後に更新されます。

 

まず、細かい発見がいっぱいありますね。現金社会だったり、丁寧な作りが行き届いた商品開発だったり、そういうところは、その国の人たちの人柄を表すと思います。今はまだ、そういう小さな違いが目立って心に入ってくると思いますが、やがて、そもそもの人間の作りの違いが気になってくる場合もあるだろうと思います。仕事の仕方や、人とのコミュニケーションの取り方、人生に対する考え方の違いや、自分の成り立ちを作る心構えの違いなどがあるのではないかなと思います。そういうことをひとつずつ実感していくのが、逆カルチャーショックの道のりなので、ちょっと大変ですが、諦めずに、ひとつひとつの違和感をじっくり味わってください。嬉しい面も、嫌だなと思う面も、長いスパンで見ると、すべてRisaさんの栄養になっていきます。感じることを途中で止めると消化不良になって、後から大きな荷物になるので、時間が比較的とれる今、じっくり感じ切るといいです。

 

そして、差異を抱えることは、今は、とても大変なことに感じると思いますが、これも、長期的な視点、10年後のことを考えると、力になってくる部分です。人との違いを感じることは多いと思います。比べるとみんなと同じにできなくて苦しい場面もたくさんあると思うのですが、長い視点で見ると、それは「自分らしさ」を確立していく上で、とても大事なものになります。コツは、みんなに諦めてもらうことです。興味は持ったままでいてもらいつつ、「あ、この人はこういう人だから仕方ないんだな」という諦めや納得を、ひとりひとりにしてもらうことで、これからの人生はずっと楽になっていきます。それを私はひととき、「外国人枠」「芸術家枠」と、名付けていました。例えば、私は週に3日しか働いていませんが、それで、私にクレームをつける人はいません。なぜなら、その考え方に共感する人しか、私の周りにはいないからです。その働き方に、私が納得していて、それを丁寧に皆さんに伝えているからです。

 

もっとわかりやすい例でいえば、職場の飲み会も、何回か続けて断っていると、誘われなくなると思います。私は職場の飲み会が嫌いなので、断ります。でも、ひとりひとりとさしでご飯を食べることは好きなので、昼食に誘ったりします。するとだんだん、「あ、この人はこういう人なのだな。」という納得がひとりひとりの中にも、職場全体の中にも出来上がっていきます。きちんと相手を尊重して、必要なところでコミュニケーションがとれていれば、飲み会に行かなくたって平気です。

 

そして、差異を抱えるということは、上手に消化できれば、相手をより深く思いやれるという力にもなり得ます。違いの深さを想像できない人はたくさんいます。でも、身体ごと、異文化体験にどっぷりつかったRisaさんだから、理解できる、実感できる差異の深さがあるのではないかなと思います。これはゆっくり顕在化していく部分です。

 

そして、新しくついた機能、「相手の意図がより深くくみ取れてしまう」ですが、これは、見方によってはとてもありがたい機能です。今は、オンオフのコントロールの方法が判らないので、いつもたくさんの情報が入ってきて、疲れてしまうと思うのですが、この機能がとても役に立つ場面もあります。例えば、相手が信頼できる人か見極めるとき、何かのセールスにあったとき、言葉ができない人が何かを伝えようとしているとき、などです。だから上手に、スイッチを作っていけるように練習してみてください。これも、Risaさんの体験からもたらされた別のギフトです。

 

違和感は最初の3カ月くらいがマックスに感じると思います。体験の消化もしているので、何もしていなくても、眠くなると思います。たくさん寝てください。そして、だんだん、表面的な差異は受け入れられるようになり、慣れていきます。そして、自分のセンサーもだんだん鈍感になっていきます。だから、それがずっと続くと思わなくても大丈夫です。ただ、これからより深い部分で、人の成り立ちとしての違いを感じてくると思います。それは、諦めないで、自分にとっても良く、この社会にとっても良い状態で、自分の立ち位置を探していくプロセスにつなげられるといいです。そうやって、本当に体験を還元できるようになったら、素晴らしいなと思います。

 

私もバラエティ番組はここ10年以上見ていません。私には、ものすごい拷問に聞こえます。笑。上手に、団欒をしつつ、そういう状況は回避する方法を編み出してください。やがて、周りの人も、諦めて、納得してくれると思います。ちょっとごつごつした山道を歩いているみたいですが、頂上に登ったら、喜びもひとしおです。一歩ずつ踏みしめていってください。

 

では、また来月お会いしましょう。

Kjempe bra通信の目次はこちら

この記録は、創造するワーホリ・留学という

英会話Oneのプログラムの一環です。

プログラムの全貌はこちらからわかります。

現在もプログラム参加者を募集しています。

1年かけて、英会話と文化授業をして準備します。

一緒に楽しい滞在を作ります。

お気軽にお問い合わせください。

・山へハイキング。ハーシュタ最終日。

・アイスを食べながらベルゲンの町をぶらぶら

・公園でピクニック。オスロにて

・待つ人のいないヘルシンキ空港乗り継ぎ場所(帰国便)

コメント

タイトルとURLをコピーしました