Kejmpe bra 通信 23-3 選択できること/幸せの形 Juli, 2023

悠々と泳ぐカバさん(旭山動物園にて) Kjempe bra 通信 (ノルウェー便り)
悠々と泳ぐカバさん(旭山動物園にて)

20208月に、1年のワーホリノルウェー滞在から帰国したRisaさん。群馬のちいさな街にパートナーと暮らしながら人生を切り開いてきました。3年目の報告です。3年目の報告に対する英会話Oneの答えです。前半はこちら。後半はこちら。全体の目次はこちら

 

☔️今月の答え

Risaさん今年もとても素敵なブログをありがとうございます。

・感じる→考える→解決する→シェアする
なんて素敵なレポートでしょう。仕事のことも、ゴミのことも、片付けのことも、ひとつひとつを ①自分がどう感じているか→②それに対してどう解決できるか→③そのためにどのように周りの人と協力できるか というプロセスを丁寧に丁寧に重ねてきた成果が隅々に見えます。簡単なようでこれはものすごく地道な努力です。とても難しいし、表面の成果だけ見えている人たちには非常に誤解されやすいきらきらな幸せです。でも、私も実際にこのことに取り組んでいるので、どれだけ忍耐強く継続して諦めずに自分自身にむき合わないとこれが実現できないかよくわかります。おめでとうございます。

そして、もうひとつ今年目立つのは、どうやったらその成果を大事な人たちといろんな人たちとシェア、還元できるかということころに目が向き、行動が向いているところです。これだって一筋縄には行かないだろうと思います。でも、何よりも、Risaさんはその成果がわかっているので、Try and Errorをする自分の挑戦を優しく、忍耐強く見守って、自分にその挑戦をさせることができるようになっています。今は、そんなにたくさんの成果が出てないように感じられるかもしれませんが、これも、近い将来思わぬ形でいろんな機会や人や喜びとして自分にもさらに大きく還元されていくだろうと思います。どうぞ、続けてみてください。

例えば、プラスチックひとつにしても、「違和感がある→それは匂いと見た目だ→手拭いを使おう」という「自分の気持ちを確かめる→原因を見つける→解決する」という丁寧なプロセスを通って、自分を尊重しています。この方法と順番を取ると、例え周りにプラスチックが好きだったり、便利だったり、あんまり考えずに使っている人がいても、ほとんど気にならないはずで、そうなった時、初めてその人はRisaさんの行動について気軽に興味を持ってくれるようになると思います。自分を尊重すると、他人を尊重でき、そこには理解や和解や解決が生まれる可能性があるということをRisaさんは実体験として学んだのではないかなと思います。

 

・投影と自分
そして、他人の傷にどう接するかという問いについて。ちょっと話は飛びますが、人間には「投影」という機能がついています。どういうことかというと、簡単にいうと他人の痛みに共感する力なのですが、これはつまり、他人の痛みを自分の中に感じられる=自分の痛みを相手の中に見つけるという力です。これはとても気をつけないと、自分の痛みを相手に押し付けることにすぐ置き換わります。これがいわゆる逆転位という状態なので、あらゆる対人ケアの中で非常に問題視される暴力のひとつです。でも、これがないと共感もできません。

これに対するひとつの解決策は、相手が望むまでヘルプを出さないという方法があります。具体的に言葉で「助けて」と言われるまで、何もしないで待ち、見守るというスタンス。これは相手の解決力を育てる力にもつながるし責任の所在が明確なのでトラブルが減ります。

もっと介入が必要なケースもあるとは思うのですが対人援護職として接している場合は、この線引きは自分を守るのに非常に役に立ちます。

もうひとつは、直接その話をしなくても、一緒に遊んだり、ご飯を食べたりできます。ただ時間を過ごすだけでも、その人にとっては助けになっている場合は意外とあるんじゃないかなぁと思います。

人を助けるというのは、非常に難しい技術だと思います。自分の問題をちゃんと分けてやることが望まれますが、それはすごく難しいことです。その理想を確認しつつ、失敗したらもう一度戻って再度確認してという形でしかできないだろうと思います。その中で、どうやったらRisaさんと相手の人が心地よく納得できるか、ぜひ、色々失敗しつつもやってみてください。

 

 

☔️終わりに(英会話Oneから)

最後に、「女性が幸せに暮らすために何が大切で必要なのか知りたい」というRisaさんの大冒険の課題に私がここまで考えた答えをご提示しながら、終わりたいと思います。私にとって、現在幸せには二つの定義があります。それは「日々のちいさな幸せを感じられる状態を保って暮らせること」「どんな状況からも幸せを作り出す力」です。

Risaさんはご存知ですが、私はこの1月から、大変難しく厳しい出来事に出会って、3ヶ月もお仕事を休まなければ行けない状況になりました。いろんなことを試したのですが、その中でもこの教えは大変役に立ちました。親ガチャだろうが、どんな不幸だろうが、人から嫌がられ煙たがられようが諦めずに自分にとって幸せな状態は何か、どんなものか追求し続けることによって、事態は必要以上に悪くなったり大きくなることを防げるのかもしれないなぁと感じています。

自分を満たすこと、自分が幸せなことには、こんな効用もあります。誰かのために自分を犠牲にしないことは難しいことです。犠牲にしている限り、人生で起きているいろんなことを他人のせいにできるからです。本気で毎日自分を満たそうとしたら、それは終わりのない、自分にしか責任のない、大変な道のりの始まりです。でも、それが私は楽しんじゃないかなぁと思います。この文章を拝見する限り、Risaさんはその道なき道を選んで歩く大変素敵な仲間になってくださったのではないかなぁと思います。それは私にとっても、大変素敵な思わぬ御褒美で、心から嬉しく思います。一緒にここまで走らせていただいてありがとうございました。

プログラムはもう少し続きますが、ブログとしてはここでおしまいです。Risaさんがもし望むなら、今度はご自身で、1年に1回でも、同じように報告をご自身のブログで続けたら、5年後にはものすごく貴重な記録が残っているように思います。そうされるようでしたら、リンクを貼りますね。私を含め、楽しみな人がたくさんいらっしゃるように思います。

私の力不足で途中ヒヤヒヤする瞬間が何回かありましたが、ここまでこのプログラムはこれました。ブログには掲載していませんが、Risaさんからはご自分のお写真も送っていただいています。大変柔らかく、素敵な笑顔で私も誇らしく思いました。プログラムをこんなに満喫していただき、どうもありがとうございます。

読者の皆様も4年間も私たちを見守っていただきありがとうございました。心からお礼申し上げます。ぜひ、感想をコメントしていただけますと、私もRisaさんも大変嬉しく読みます。いつか、これを出版できるといいんですが、そんな危篤な編集の方がいらっしゃいましたら、ぜひお声がけください。またどこかでお会いしましょう。

 

悠々と泳ぐカバさん(旭山動物園にて)

悠々と泳ぐカバさん(旭山動物園にて)

Kjempe bra通信はこれで終わりです
ご愛読ありがとうございました
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