Kjempe bra 通信 21-2 7割おっけい Juli, 2021

宙を登る虫 Kjempe bra 通信 (ノルウェー便り)
宙を登る虫

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🌞今月の困った

・独身、非正規雇用で働くこと
年齢や社会的なことに関して、家族の心配も感じるし、自分自身も不安になるしで、3月頃はとても辛い時期がありました。話をしたり、自分の中で出来る範囲で言葉になる考えをまとめたりしました。暖かくなってきて、過去のノートを読み返して「あこんなことあったな」と気づいたらその心配を今は考えることはないぐらい気にならなくなっていました。私自身が今の状況を見て、なぜ私が今この生き方を選んでいるのかと言葉にできることは、自分を納得させ、そうすることで周りの人にもなんとなくその確かさが伝わるのだと思います。期限の見通しを立て、家族と自分の考えをシェアすること(全てではないです)。私は家族との距離が近いので、不安も安心も伝播しやすいのだと思いました。そして、不安な気持ちが強い時、ついつい形のある(目に見える、他人に認識できる)成果を求めがちになると実感しました。自分と他人の問題には線引きをしたほうがいいとは思いますが、特に相手が大切な人であるほどその負担が少なくなるような働きかけをしていきたいなと私は思います。ただ相手の望むものをそのまま受け入れるのではなく、お互い譲歩しあって作っていけるのがいいなと思います。

・事業所閉業
高齢者と障害者の共生型施設に勤めて9ヶ月以上経ちました。そこが急な閉業となり、先日退職しました。組織、組織内の感情のぐずぐず、代表取締役への不信感、管理者の限界を越したオーバーワーク等の問題が次々と職員間に伝わり、機能を果たせなくなった事業所は閉業せざる追えなくなりました。ノルウェーに行く以前から仕事については考えることが多くありました。今回数々の問題を抱えた会社に自分が気づかず勤めていたのだなあと思い、社会の中で企業が果たす役割、組織としての会社のあり方についてまた考えるきっかけになりました。正直困ってはいないのですが、今まで味わったことのない問題に遭遇することができ、これが今後で生きてくるのでしょう。

 

🌞今月のヘルプ

1年前に比べればだいぶ仕事ややりたいことについての考えがはっきりしてきたかなあと思います。「これだ!」というよりは「これかな?」「これかも!」というような感覚です。最初から、望んでいる通りのものが手に入るとは思っていません。自分との良い兼ね合いを見つけ、能力が発揮できる環境を自分で整えていければなと思います。ある程度たくさんの時間と労力をかけてやること、長くやる仕事についてたださんの思うところがあれば教えていただきたいです。

 

🌞今月の答え

Risaさん。お久しぶりです。あっという間の1年でしたね。今月も楽しいお便りありがとうございます。今回は文量が多いので絞ってお答えしますね。答えられなかった部分で聞きたいことは、メールしていただければ、セッションの時お答えします。

まず、とても素敵な状態にいると思います。特によかったと私が思ったのは以下の点です。

  • 大切な人だからこそ、きちんと説明し状況を理解してもらおうとしていること
  • とりあえずやってみて、腑に落とす経験を大事にしていること
  • 目の前のことに集中しつつも俯瞰した引きの視線を持っていること

できそうでできないとっても素晴らしいことだと思います。引き続き、これを続けてみてください。

そして、お仕事のこと。二つご提案があります。

・7割おっけいを探す
まずこれは、職を探すという意味で、大体6割~8割、ここかなぁという場所を探してみるといいのではないなと思います。そして、その時選ぶ基準は例えば5年ここで働こうかなと思えるかどうかだと思います。3年だと短くて成果が出しにくいし、10年だと将来が見えにくいかなと思うので、今仮に5年にしてみました。期限は自分で決めていいと思います。そして、選ぶ時に渡航の志望動機を書いたのと同じで何をそこで働きながらしたいのか、得たいのかをはっきりさせてからスタートするといいです。会社は正確にやりたいことと一致しなくてもよくて、「仕事のフィールドが興味の分野だ」とか、「会社の建物がとても好みだ」とか、「勤務体系が素晴らしい」などがポイントでもいいです。

大切なのは、Risaさんの生活で何が大事で(例えば、譲れないものリストを作ってもいいです)そのうち7割はそれが保たれるなと思えて、この会社に自分の時間や労力を投資してもいいな、なんだかわからないけどここから学べるなと思えたらいいと思います。

Risaさん自身も書いてますが、可能なら、会社自体がある程度健康な経営状態だとなおいいです。それが判るには、ある程度働いてみないといけないので、バイトからのスタートでもいいと思います。

・自分の仕事を創る
これは、ノルウェーにいた時にもお勧めしましたが、自分の看板で仕事をすることもいいなと思います。と言っても、今すぐ独立しましょうということではなく、ラインスタンプのイラストやこの文章のように、Risaさんの中でためられて人の役に立つスキルになったものがあると思います。それを、最初は細々と周りの知っている人に声をかけられて、あるいは声をかけてやってみるというのがいいかな思います。これは、会社の仕事と並行できます。

独立するとなるとそれはかなり大きな仕事になってしまうし、いろんなスキルがいるので、今すぐそこまで考えなくてもいいと思いますが、これは、自分自身の風通しを良くするという意味で生涯続けられる何かになるかなと思います。趣味以上仕事未満の窓を社会に対して開く行為です。その窓を通して、入ってくる栄養もあるだろうと思いますし、そこからの発見も大きいのではと思います。

・パートナー
また、これははっきり述べられてませんが、パートナーについても心配ですよね。こればかりは、天の采配に任せるしかないんですが、少し考えていることをシェアしますね。

こう見えても、私はパートナーについてあきらめているわけではないのです。日々こつこつと私にとってのパートナーと出会うためにいろんなことをしています。40代の後半になった、今ここから見ると、多くの人が経済のために結婚したり、パートナーを選んで、そのために安定しているけど、どこか100%は納得がいかない、いつあっても、パートナーの愚痴を言う感じの人も少なくないなという印象です。それも選択なので本人が選択したことだと納得がいっていればそれはそれでいいと思います。

Risaさんは、せっかくここまで自分らしい人生を作ってきました。心配だからとか、周りが勧めるという動機でパートナーを早まって決めないでくれるといいなぁと勝手ながら思います。Oneには、私が独身だからか、たくさんの独身女性がいらっしゃいます。みんな自分の世界を持った、とても素敵な女性ばかりです。そういう人生もありだなと思うのです。今は、Risaさんはまだまだ若いからこの手の好奇心とお節介からの質問が多いと思うのですが、10年たてばそれも収まります(長いですね、笑)。それについては、一撃するような冗談交じりの一手を用意しつつ、じっくり納得するなという選択まで待つというのは、そんなに悪い選択ではないように、私には見えます。自分(とまだ見ぬ相手)を信頼して待つというのは、とても大事な行為だと私は思います。

ノルウェーとのやり取りも自然にいい感じのところに落ち着いてきていると思います。体の感覚もとってもいい感じです。メルマガが役に立っていると知って嬉しいです。ぜひ、今回フォローしきれなかったことは、次回のセッションで聞いてください。楽しみにしています。

では、来年、またお会いしましょう。楽しみにしています。ありがとうござました。

宙を登る虫

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・梅を仕分けるおばあちゃん

・梅を仕分けるおばあちゃん

 

次号は来年の夏です。
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