お題本はムーミンシリーズのはじめての物語でした。ブッククラブもはじめての開催です。この小さいトロールについて一体どんな話し合いになるのか、楽しみでいっぱいでした。
7名の参加者で始まったクラブは、あっという間に終わりの時間を迎えてしまいました。1冊のムーミン本を軸にして、時には美味しいお菓子の話を、北欧の長い夜の過ごし方を、日本語と英語の文学の味わい方の違いを、ゲゲゲの鬼太郎を、時間が足りないぐらい話し合えるという不思議な感覚を味わうことができました。
作品については、ここでは書ききれないぐらいのハッとする意見がたくさん出ました。参加者みなさんの気になった「ツボ」がまるで違うので、それぞれの思いを聞くと物語が新鮮に変化していきます。異世界の設定でありながら、身近な人や自分によく似た性格の登場人物が(良くも悪くも)生き生きと描かれているのが物語が長く愛されている理由なのでは、との話にみんなで頷いたりしていました。
ブッククラブに参加するまで、本は一人でこっそり楽しむものだと思っていました。みなさんのふとした言葉に感心したりそうそう!と笑ったりしているうちに、ちょっとでも心にひっかかるものがあったら、それは一人で読む以上の大きな収穫になっていると感じました。最後に、不慣れな私の進行をみなさんに温かく受け止めていただいて感謝でいっぱいです。ありがとうございました。
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