Kjempe bra 通信 15 さくらさくら・手巻き寿司 Juni, 2020

Kjempe bra 通信15:英会話One Kjempe bra 通信 (ノルウェー便り)
Kjempe bra 通信15:英会話One

先月はハイキングに行き、白夜が来て、誕生日を迎え、5月17日の憲法記念日ノルウェーが一番盛り上がる日を迎えました。滞在はますます盛り上がります。さて、今月は?

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春(と言われている時期)はあっという間に通り過ぎ、ハーシュタに夏と白夜がやって来ました。寒くも熱くもない気持ちのいい気候が続いています。暖かいといっても18度くらいで、私は薄手のセーターを着ていますが、ご近所さんや大家さんのSは水着で庭仕事をしたり、家のペンキを塗り直したり、洗車をしたり、ベランダやテラスで日光浴や食事を楽しみ、たくさんのサイクリングしている人を見かけます。寒い季節とコロナの自粛期間を取り戻すかのように、人々は集い、太陽を目一杯楽しむ様子がみられ、現地の皆さん冬季よりなんとなくハイになっている気がします。長い日照時間でみるみる緑が生き生きし始め、塗りたてのペンキの色と、あふれる太陽の光で景色がとても鮮やかになりました。

 

☀今月のわくわく

・さくらさくら
MとMの友達のDと長めのハイキングへ行ってきました。Dはフランス人のオペラ歌手でノルウェーに移住して25年になるそうです。私に向けて日本語の「さくらさくら」を歌ってくれたのですが、間近で聞くプロの歌声に圧倒されてしまいました。今年は日本で桜を見ることはできませんでしたが、Dの歌声から満開の桜が思い描くことができ、とても素敵なプレゼントを頂きました。最高のお天気と歩きながら歌ってくれるDの美しい歌声と道すがら食べたワッフルと、とても素敵なハイキングでした。

 

・Hのお誕生日会
お友達のHはアフガニスタンの伝統楽器の奏者です。何人かで集まってお誕生日会をしました。ケバブを庭で焼き、クルディスタンの踊りを踊ったり、Hの演奏を聴いたり、ケーキを食べたりみんなでワイワイとても楽しく過ごしました。私は手書きの誕生日カードを送ったらとても喜んでもらえ、後日お家に訪問したら額に飾られていました…笑。そんなに大切に扱ってもらえて、喜んでもらえてとてもよかったです。

・夏のお家
Nのお友達M夫婦がロフォーテン諸島近くに夏のお家を持っているので、週末に一泊し、Nのお友達も含め4人で過ごしました。Nが道すがらいろいろなところへ寄ってくれ、フェリーに乗ったり、Nのご先祖様のお墓参りをしたり、夏のお家では手巻き寿司をみんなで作り、沈まない太陽の下(今ノルウェーは白夜。)夜中の1時に魚釣りに行き、2時に森へ散歩に行くとゆう不思議な体験をしました。美しい景色はもちろんですが、NやMからご家族の昔の話を聴いたり、他愛もない会話で笑いあったりする時間がとても素敵な週末でした。

 

・手巻き巻き
私はノルウェーに来てからたくさんの方に助けられて、ここまで生きてこられました。その中でも特にお世話になったなと思う方々がいるのですが、今月はぽんぽんと予定が付き、そのうち3人の方に手巻き寿司を一緒に作って、紹介して、食べることができました。こちらで寿司とゆうと巻き寿司を指すのですが、今回は家族向けの寿司とゆうことで手巻き寿司を紹介したらとても喜ばれました。ノルウェーでは家庭でメキシコ料理のタコスを食べることがとてもポピュラーで手巻き寿司のことを「japansk TACO:日本式タコス!」とゆうことで、受け入れてくれよかったです。ただ子どもたちは海苔が苦手だったようで…また別の形でリベンジしたいです。

 

・ショートホームステイ
平日の3日間、Tのお家にショートステイしました。昼間はみんな学校と仕事なので、その間、私と猫ちゃんたちだけになります。一人でいる間は文章を書いたり絵を描いたりしていました。子どもたちは2時頃、大人たちは4時頃帰って来ます。食事・家事を簡単に済ませていること、夕食後に各々の時間を楽しんでいること(ノルウェーの夕食は5時くらい)、子どもたちが寝たあとに大人がコミュニケーションを取る時間をとっていること、お勝手口は戸締まりしないこと…など短い日数でしたが、一緒に過ごさないとわからないことをたくさん知れました。なにより、Tがあなたを家族の一員と思っていると、私用の部屋を準備してくれ、大切に迎え入れてくれたことを本当に尊く思います。

 

・大漁旗
先日の真夜中の釣りの際に魚が釣れなかったことを気にかけてくれたNがボートを持っている友人のVとの釣りをセッティングしてくれました。最高のお天気のなか、海へ出発です。大きい魚がこんなにぽんぽん釣れるのか!と予想外の収穫。私としては、魚を釣るたびに周りに浮いているウミネコの数が増えていくのが面白かったです。慣れた手付きでボートを操り、魚の処理をするV、流石!魚の処理を習っている最中に匂いで若干気持ち悪くなる私…Vの友人が働く鮭の養殖所も見せてもらえました。釣った魚はNの家に持っていき、fiskekaker(直訳:魚ケーキ:かまぼこのようなもの)を作って3人で食べ、おしゃべりして、とても充足した時間でした。

 

☀今月のびっくり

私が泣くのはそんなに珍しいことではないのですが、その日は涙腺が崩壊していたなと思います。Tがお友達との合同誕生日会に招待してくれました。Tの古くからの同級生4人がTの家に集まり、6人で女子会です。どうしてハーシュタにきたの?とよく聞かれる質問に答え、会話の終盤で、私が日本で仕事と生活のバランスに苦しんでいたことを話しました。数時間前に初めて会ったばかりの人達だったのですが、見知らぬ外国人の私の話を本当に真剣に聴いてくれて、優しい視線で皆さんから見つめられて、拙い言葉で思っていることを思うままに話しました。なんの感情かもわからず涙が出てきて、話し続けましたが、その間ずっと皆さん優しく真剣に聴いてくれていました。お誕生日会はとても素敵で心温まるもので、Tは素敵な友達を持っているなとつくづく思いました。家に帰って一人になっても涙は止まらず、こんなにたくさん涙が出てくるなんて自分でもびっくりです。ひとしきり泣いてスッキリしたのでシャワーを浴びてその日は寝ました。

 

☀今月の変化

・外で過ごす時間が増えた
「テラスや玄関の椅子も好きに使っていいのよ!太陽を楽しんで!」とSが言ってくれ、外で本を読んだり絵を書いたり、朝ごはんを食べたりしています。絵を描いているといつの間にか1~2時間経っていて、自分が集中していたことに気づきます。

・出かけると知っている人に会うことが増えた

 

☀今月の困った

地域の幼稚園へインタビューできないかどうかのメールを送りましたが、3ヶ所とも返答なく…ただ今月は、別の体験をする機会がたくさんあったので、それはそれでよいかなと思います。

「日本に帰ったらどうするの?」とゆう質問の返答に困ります。興味のあること、やってみたいことはいくつかあってもぼんやりしていて、自分の中でまとまっていないのに加え、拙いノルウェー語で返答するとますますぼんやりした回答になってしまい、相手もなんとなくもやもやしているのを感じます。

 

☀今月のヘルプ

ノルウェー生活残り約1ヶ月となりました。お世話になった人たちに感謝を伝えていこうと思います。残り少ない期間、現地でしておいたほうがいいよとゆうことがあればアドバイスお願いします。

 

☀今月の答え

こんにちは。今月も楽しいお便りありがとうございます。日本人がたった一人っきりの、寒さの厳しい小さな町で1年を過ごす計画をRisaさんと一緒に立てた時、ここまでそれが成功するとは思っていませんでした。心を開くのにとても時間がかかるノルウェーの人たちに、ここまで深く迎え入れられて、友達を作っていることを知るのは、この上ない喜びです。それは、真摯なRisaさんの姿や、現しているものを受け取って、答えてくれている様子でもあるのだなと思います。ノルウェーにワーホリに行く人は、うまくいかなくて、途中で挫折して帰る人も多いと読みました。それは本当だろうなと思うのです。人と仲良くなるまで時間のかかる、礼儀正しいノルウェー人に受け入れられるのはとても大変なことだからです。Risaさんの心温まる体験を読んで、私まで、自分のことのように嬉しくなりました。一生関わっていける友達がたくさんできたと思います。大事にしてください。

さて、残りの時間にしておいた方がいいこと。私はRisaさんがこんなにもたくさんの人と交流して、友達を作ったということがすでに大成功だと思っています。もちろんできなかったことはありますが、何より、一年を自分が最も大事にすることのために過ごしたという体験が、帰国後も豊かに人生を作っていくように思います。

その上で、今後旅行で訪れたことにはできにくいことを挙げておくと、ひとつは、2週間以上のホームスティです。旅行としては、これからも、2週間くらい相手のうちに滞在することはできますが、それ以上だとお互いの素の状態が出てくるので、何かしらの行き違いが起きます。それも乗り越えられる力があるのであれば、3週間くらいのホームスティにチャレンジするのもひとつの手だと思います。Risaさんが知りたかったワークライフバランスについて、学ぶことも多いのではないかと思います。

そして、幼稚園へのインタビュー、これは、ノルウェーの人たちはメールに反応することは薄いです。実際に行ってみるか、電話をして、意図を伝えて、後日できないか聞いてみるといいです。幼稚園で日本の文化を紹介するので、そのあとにインタビューできないですか?と聞いてもいいです。折り紙などができると尚いいと思います。これも、実際に住んでいるという実績があると受け入れられやすい体験だと思います。

以上二つが、今のところ、住んでいるというアドバンテージの中で可能なことかなと思います。いずれにせよ、無理せず、できる範囲でやってみることをお勧めします。

そして、帰国後のことですが、それは、これからゆっくり体験を消化していく中で、考えるといいことです。たくさんの体験をしています。その経験をじっくり消化する中でしか、わからない新しい選択肢があると思います。それは、すぐには職業に結びつかないかもしれませんが、Risaさんが何を大事にして、どう生きたいかということを真剣に考える時間になります。これから先の基礎を作る時間です。人生は長いです。時間が許す限り、ゆっくり考えていいのではないかなと、私は思います。おのずと、これから、ハーシュタやノルウェーとどう関わっていきたいかということも、だんだんわかっていくと思います。楽しみにしています。

来月も通信楽しみにしています。帰国後の通信についても、形を考えていきたいと思っています。では、残り時間を焦らず、でも、大事にお過ごしください。

来月号はこちら
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この記録は、創造するワーホリ・留学という
英会話Oneのプログラムの一環です。
プログラムの全貌はこちらからわかります。
1年かけて、英会話と文化授業をして準備します。
現在もプログラム参加者を募集しています。
お気軽にお問い合わせください。

・Dと海水浴へ、美しすぎる砂浜(水が物凄く冷たいので、私は足しか入っていませんが…)

・額に飾られている私のカード…笑

・魚の内臓、争奪戦(海釣りにて)

・浜辺で大量に吊るされている乾燥ダラ(鰹節のようないい匂い)

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