ボストンつれづれ通信 03号 December, 2018

ボストンつれづれ通信3:英会話One 海外だより
ボストンつれづれ通信3:英会話One

今月のわくわく

〈ちょっと遠出 NewYorkへ〉
こちらにいるうちに足を延ばせるところはどこかいな?ということで、クリスマスシーズンのニューヨークへ。観光名所にさほど興味がない私は、「POPEYE」マガジンのNY特集を入手し、シティボーイになったつもりで街を闊歩する自分をイメージしてみます。本屋にコーヒーショップにジャズバーに、なんて思い描きつつも、結局は風任せ、行きあたりばったりの旅になりました。2日間の旅で印象に残ったことは…

・乗りもの大好き!
ボストンとニューヨークの要所駅を経由する特急列車「アムトラック(Amtrak)」での片道4時間の旅がいちばん楽しかった(笑)。揺れない、早い、きれいな日本の新幹線ほどの快適さはありませんが、食堂車があったり、「quiet car」という、みな一言も話さない(!)車両があったりと、武骨さと心遣いが絶妙に混じる列車でした。車窓からの景色は、森、湿地、田舎町の連続でまた情緒がありました。

・朝のCentral Park。
氷雨の日曜の朝にも、マンハッタン島の中心にどどんと位置するセントラルパークには、たくさんのジョガー、犬とご主人、パンの包みを抱え小走りに行く老人と、暮らす人たちの営みが見られました。芝生が広がるポジティブな感じの公園かと思いきや、谷あり森あり池あり、意外にも鬱蒼とした空間で、雨のなかの寂しい雰囲気も印象深かった。観光ブックにあるような、その土地の完璧な写真からは分からないシーンに出会えることが、私の旅のよろこびだと再確認。

・建築巡礼。
大学時代、建築を専攻していた私がときめいたフランク・ロイド・ライト。彼が手掛けたグッゲンハイム美術館にお目にかかれました。何となく、エスパル仙台の立体駐車場と遠い親戚みたいな外観ですが、NYの街に融けこみつつ、凛と個性が見えて、美しかった。また社会の教科書で見て「これ好きだ」と一目惚れしていた国連本部も、門前から拝観。憧れの空間に出会うと、もっとコミットしたいという願望がわきます。ここに通勤したら…なんて楽しいイメージが広がる建築巡礼。帰り際、ジョン・レノンが暮らしていたアパートメント、ダコタハウスの前を通りました。いま見ている世界、人々は100年後にはおそらく消えているんだという感慨。摩天楼NYの旅からは意外にも人生のちょっと切ない機微を感じたのでありました。


 ・今月のこまった

〈もう3ヶ月!?英会話力への焦り〉
まだ来て間もないの、なんて言い訳は通用しない!3ヶ月経ちますが、英会話力がなかなか伸び悩み。たださんにヘルプ~!

 

・今月のびっくり

〈自由席の悲劇〉
長距離列車に乗る場合、そして手にしているのが自由席の切符である場合。ハラハラして見守るのは待ち合いロビーの電光掲示反。なぜなら、こちらの列車は到着ぎりぎりまで何番ホームに着くのかわからないんです。ホームは10から20か所くらいある…。発車の数分前にふっとホーム番号が表示されて、みながそのホームに走り込む。そんなちょっと滑稽で愛しい光景が大きな駅では見られます。そして、並んで一安心と思いきや、「やっぱりあっち」とホームが変更されたりもして。いやはや。

 

・今月のヘルプ

英作文の作り方
こちらに来て3ヶ月ですが、現地の方に「もっと話せるようになってね」と懇願される始末。無料のESLは楽しいのですが、サークルのようなゆるさもあり、なかなか上達に結びつかない気がしています。日本から持参したテキスト、youtubeの英会話レッスン、アプリもちょっと使って、自己学習もコツコツやっていますが、英語でのコミュニケーションは到着したときとさほど変わっていない印象です。そこで、英会話の瞬発力をつける前の助走として、自分の伝えたい英語表現のストックを作ろうと、英作文を作り、練習して、実践するという流れに力を入れてみたいと思いました(ESLも年末年始は1カ月お休みなので)。
前置きが長くなりましたが質問です。会話に生かすための英作文について、作り方、適した参考資料、添削してもらう方法や、実際の会話での実践について等、何でもアドバイスをお願いします!

 

・今月の答え

今月は遠出をしたのですね。よかったですね。楽しいクリスマスが過ごせたでしょうか。さて、英語を上達させるために、英作文を上達させるために何ができますか?ですが、まず、大前提として、英語でも何でも、無料で身に着けようとするとそれはものすごい努力が要ります。そして、英語はツールです。何を話したいか、英語で何を学びたいか、英語を何に使いたいかがないと、そもそも、英語を学ぶことは苦痛になってしまいます。そこで、二つのアドバイス。

ひとつは、有料の英作文や会話ができる学校に行ってみること。
もうひとつは、窓を作ること。窓については、こちらに書いています。
https://blog.eigoone.com/2018/03/29/59/

自分が何者かわからないと、その社会で機能するのはむつかしいです。社会から見えない人になってしまいます。そこで窓を作ります。学校だったり、ボランティアだったり、仕事だったり、自分がしたいことをその社会の中でします。窓を通して人に会います。情報や友情やお金をやり取りします。一緒に探した、アートスクールは講座を取ることができませんか?お花を学んだり、音楽をやったり、言葉だけで勝負しないものを少しでも増やして、そういうサークルや学校に行ってみてください。できれば、有料で。そしたら、どうして自分が英語を話さなくてはいけないかが、話したいかがはっきりします。モティベーションと相手がはっきりした時、英語力はがぜん伸びます。何より、学校に通うことが今のエリさんには一番いいことに見えますよ。よかったら、考えてみてください。

マンハッタンの夜景

82階の屋外から見渡すマンハッタンの夕暮れ。高所恐怖症の方はどうか控えてください(風ビュービューです)。

 

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